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発達障害、うつ病、アスペルガー症候群とは少し違う、HSPという個性

そもそも、HSPとは何かと言いますと”非常に感受性が強く敏感な気質を持った人”のことであり、題目にあります発達障害うつ病アスペルガー症候群とはやや異なります。医学上の概念ではなく心理学上の概念であり、それ自体は1996年には考案されていたようですがHSPという概念が社会に浸透し始めたのはごく最近です。それまではHSP=うつ病という認識が強く、浸透しにくかったのかもしれません。

 

感受性が強く敏感な気質ということで良いイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、実際はなまけ病とまで言われたうつ病と特徴が酷似することから社会からの風当たりも強く辛い毎日を送っている人が多いのではないかと思います。

 

実際、HSPの個性を持って生まれた私や母は、子ども時代人と少し違うという違和感をずっと胸に抱いて生きてきて、過ごしてきた中で自分は何か発達障害アスペルガー症候群などの障害を持っているのではないかと何度も疑った経験があります。

 

また、HSPは感受性が強く敏感であるがために他者の言動に左右されやすく、「眠れない」「疲れやすい」「気分が落ち込む」「自信が持てない」などの状態になりやすいです。そういった状態はうつ病でも見られますが、うつになる前と後で考え方性格・思考などが大きく異なることから別のものとして扱われます。

 

精神安定剤などを飲むほど酷かったわけではありませんが、うつ状態になったことのあるHSPの私が個人的に思うことを述べようと思います。

 

私はこの性格がただの性悪じゃなくて良かったと思っています。

自己嫌悪に陥りやすく、他者の言動で気分が落ち込みやすい、多くの人が他者と過ごすことで気分転換できるのに自分は人といることでとても疲れてしまう。この状態に名前がついていてよかったと思っています。

 

あるブログでは、「HSPという病気を探して、自分をHSPだと決めつけていませんか?」と書いてありました。けれど、私と同じく、この性格に名前がついている方が気が楽な人もいると思います。

うつ状態になった頃、私は現パートナーに八つ当たりすることが多くなりました。それでも「それで操の気が楽になるならいいよ。」って言ってくれた彼を見て、私は更に自己嫌悪に陥りました。私はなんて性悪なのだろうと思いました。けれど今現在そこから復帰できたのは、もちろん彼のおかげでもありますけれど、何よりこれはうつという病気であり誰にでもあることなんだと自分に納得させられたから。

 

私はHSPが病気でも気質でも構いません。HSPが名前を持つことは、性悪なのではなくて優しい・自信を持っているなどのただの性格であることの証であってほしい。

 

ひとりでこの気質を認めるのはとてもつらい事だと思います。