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私が他界したとしてもデータは永遠に残り続ける。データを残して死ねるか?

 

私は大人になってからずっと終活について考えていました。3度目の鬱になったときは遺書、この異常気象や新型感染症がすぐそばにある状況の中では生前整理…私が死ぬことで起こることは大体想像がつくので、そうやって残された人が少しでも楽になれるようにといろんな形で残してきました。今回はそんなお話です。

 

私が仕事でライターをしているというのはどこかで言ったと思いますが、今日はたまたまみずほ信託銀行がプライベート情報の信託サービスを始めたというのを記事にしました。一応そちらで運営しているサイトが光回線を主にしたIT関連ですから、デジタル社会が深化するに伴った新しいサービスということで紹介しました。

 

今を生きる人たちにはあまり馴染みのない言葉なのかもしれませんが、世の中には終活・デジタル遺品・生前整理という言葉があります。

まず、終活とは人生の終わりの為の活動のことであり、人が自らの死を意識して最後を迎える為の準備などをする事を指します。それに伴って、遺品となる物の整理などを生前に行うことを生前整理と呼ばれ、故人が今までクラウド上や電子端末上に残したデータをデジタル遺品と呼ばれます。

なお、インターネット上で公開された書き込みや個人情報などが一度拡散してしまうと完全に削除してしまうことは不可能であることをデジタルタトゥーと言いますが、それとデジタル遺品は異なります。

 

さて、このデジタル遺品ですが、このインターネット社会の中では当然出てくるものですしサブスクリプションなんかに登録している場合知らない間に負債となって家族に相続してしまいます。ならどうすればいいかと考えたら、生前自分で整理しておいて死後すぐに解約してもらえるようにしておくのです。

セキュリティの観点からあまり紙で保存やすぐ見える場所に保存というのはしたくなかったのですが、どちらが重要か天秤にかけた時に、私は家族がどれを解約しなければいけないのかがわからない状態の方が問題だなと思ったので携帯のメモ帳にとりあえず書き残しています。クラウドに上げておくことも考えましたがそれこそみずほ信託銀行みたいなサービスを利用しないとセキュリティ面で問題ありますから、さすがにしていません。いずれは利用しないといけないかなとは思っています。私は特にいろんなサイトを利用していますから。今のところ終活というにはあまりに杜撰ではありますけれど、私はこんな感じで家族の為に自分だけが知る情報をある程度残しています。

 

そしてこの終活は私のような若年層の間では知らない、またはまだ早いという印象が強いとは思いますが個人的には若年層ほど終活、特にデジタル遺品について意識するべきだと思います。

インターネット黎明期やスマートフォンへの移行期を過ごしてきている世代ですから、当然他の世代よりインターネットにより根付いた生活を過ごしてきています。電子端末に保存された写真やデータはもちろんSNSや運営しているサイトなど膨大なデジタル遺品を持っています。今主に終活している人より、これから終活をしなければいけない人の方がデジタル遺品がずっと多いはずです。

そしてそういった情報は後になってまとめようとすると意外と面倒ですから、もう若いうちからしておく方がずっと楽になります。

 

ちなみに、デジタル遺品はポジティブなものばかりではありません。お金の貸し借りをして督促されているチャットや、いわゆるハメ撮りをしている写真だったり、はたまた暴言を吐いているSNSが発見されたりと故人のプライドも傷付き、遺品を整理する人の精神的負担となるものもあります。

 

そういった情報が入ったデジタル機器を残して、死ねますか?