ゲーム好きからみたゲーム業界。業界が疲弊する理由はオンライン化の多用にある
初めに。この話をするにあたって、私はゲーム業界に詳しいわけではありませんので、個人的な感想として記事にします。それを踏まえてお読みくださると幸いです。
先日、ゲームニュースを読んでいるとこんな話を見かけました。
「真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTERが2020年10月29日(木)に発売決定」
「幻想水滸伝の意志を継ぐゲーム百英雄伝。記録的スピードでキックスターターキャンペーンの目標額達成」
女神転生や幻想水滸伝と言えば、私が小学生中学生時分のほとんどを使って遊んだゲームです。ペルソナ2罪罰、アバタールチューナー、幻想水滸伝V等々もう何周もしてきました。そんなゲームがこれから先進化して遊べることに感動しています。
近年のゲーム事情はあまり芳しくありません。制作側にも色々問題があるのもわかっているつもりですがあえてプレイヤー側として意見を述べます。近年のゲームは営利主義であり、過去の楽しいという気持ちは薄れています。
例えば、あつまれどうぶつの森というゲームですが、このゲームは資材を集めてのんびりライフを送るというコンセプトで島づくりや部屋づくりを楽しむゲームです。ところが蓋を開けてみればインターネット通信をしなければ好きな家具やモノは手に入らず、ゲームの楽しみに欠けています。あつまれどうぶつの森は予約で購入しましたから、ダウンロード版で約8千円くらい。そこに通信をしなければならないとあればニンテンドースイッチオンライン(サブスクリプト)に1ヶ月308円、12ヶ月2,400円支払っていく必要があります。
ここで、考えていただきたいのがコンシューマーゲームとしての在り方はそれでよいのかということです。コンシューマーゲームとはそもそも家庭用ゲーム機でのプレイを前提としているゲームであり、従来ソフト一本ですべてが完結しているものでした。当然前述した幻想水滸伝や真女神転生などもソフト一本で完結しています。
しかし最近のコンシューマーゲームはソフト+オンライン(または課金)でようやく100%のゲームとして完成します。ソフトが100%、オンラインを足すことで120%というプレイが出来るのであればこうも文句は出ないでしょうが、近年出ているコンシューマーゲームでは30%がいいところです。
確かにオンラインに依存するとバグ修正や、継続して楽しんでもらえる為のアップデートをすることは容易です。しかしその為にソフトのみの値段で保証されるべきの楽しみを省くことは正しい在り方なのでしょうか。
これはプレイヤーとしての正直な意見ですが、オンラインゲームが数多く存在している以上コンシューマーゲームに通信機能は一切求めていないし、8千円・9千円という大金を支払っておいて3割・4割の出来ではあまりに粗末というものです。ゲーム業界が疲弊する理由はそこにあると思います。オフラインで遊びつくすというのがコンシューマーゲームの良さであるのに、今のコンシューマーゲームはそれをつぶしてしまっている。
オンラインゲームとの線引きを早いところ行わないとこれからも疲弊していく一方だと思います。
冒頭に戻りますがそういった意味で、今回の女神転生や百英雄伝の話はとても期待が持てます。何せ古き良き時代を一手に支えたエンジニアたちが集結してその意思を継ぎ、進化したゲームを新たな形で産もうとしているのですから。